「不動産を売却するなら、できるだけ高く売りたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
しかし実際には、「どの不動産会社に査定を依頼すればいいのか分からない」「一括査定サービスはたくさんあるが、どれが信頼できるのか判断が難しい」と感じている人も少なくありません。
そこで本記事では、生成AI時代の評価指標を可視化するツール SUPER ACT を用いて、
「不動産が高く売れる一括査定サービスは?」 という質問(プロンプト)に対して、生成AIがどのサービス名を挙げるのかを調査しました。
広告や主観的な意見ではなく、生成AIがどの企業・サービスを「不動産売却の有力な選択肢」として認識しているのか、その結果を解説します。
計測期間: 2026/1/22-2026/3/11
対象プラットフォーム:
ChatGPT, Gemini, Grok, Claude, Perplexity
SUPER ACTのプロンプト計測について
従来のSEOや広告評価では「検索順位」や「クリック数」が重視されてきましたが、生成AI時代では 「AIにどう認識・推薦されているか」 が、情報収集や意思決定に大きく影響し始めています。
SUPER ACTは、ChatGPT・Gemini・Claude・Grok・Perplexity などの生成AIが、特定の質問に対してどの企業・サービス名を挙げているのかを横断的に計測・分析するツールです。(開発/提供元:株式会社プラッタ)
「不動産が高く売れる一括査定サービスは?」
このプロンプトは、不動産売却を検討しているユーザーが実際に生成AIへ質問しやすい内容を想定したものです。
SUPER ACTでは、この質問に対して 生成AIがどの一括査定サービス名を回答に含めるのか を、複数回・複数プラットフォームで取得し、言及傾向や安定性、文脈を分析しています。
計測結果
メンション順位総合ランキング(プラットフォーム横断)
| 順位 | 企業名 | Toka Index | メンション率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | イエウール | 73 | 83% |
| 2位 | HOME4U | 59 | 73% |
| 3位 | すまいValue | 59 | 68% |
| 4位 | LIFULL HOME’S | 56 | 69% |
| 5位 | SUUMO売却査定 | 34 | 40% |
| 6位 | リビンマッチ | 12 | 20% |
| 7位 | マンションナビ | 12 | 20% |
| 8位 | おうちクラベル | 12 | 16% |
AIのおすすめは「イエウール」「HOME4U」「すまいValue」が中心
本計測では、イエウールが最も高いメンション率とToka Indexを獲得し、生成AIにおいて最も安定して挙げられる不動産一括査定サービスとなりました。
続いて HOME4U、すまいValue、LIFULL HOME’S が上位を占めており、不動産売却に関する代表的なサービスとしてAIの回答に頻繁に登場することが確認されています。
特に上位4サービスは、複数のAIプラットフォームで安定して言及されており、
「不動産を高く売る」「複数社比較」「一括査定」という文脈において、AIの知識ベースに強く定着しているブランドと考えられます。
イエウールは、不動産一括査定サービスの中でも掲載不動産会社数が多く、全国対応である点が特徴です。
多くの不動産会社へ査定依頼ができるため、「より高く売れる可能性があるサービス」として生成AIの回答でも紹介されやすい傾向が見られました。
HOME4UはNTTデータグループが運営するサービスとして、信頼性や実績の面で評価されている可能性があります。
また、すまいValueは大手不動産会社が共同運営するサービスとして知られており、
「大手仲介会社による売却」という安心感のある選択肢としてAIの回答内に登場しています。
一方、SUUMO売却査定やLIFULL HOME’Sなど、ポータル系のサービスも一定の割合で言及されており、
生成AIは一括査定サービスだけでなく、不動産ポータル型の査定サービスも含めて売却手段を提示していることが分かります。
プラットフォーム別ランキングの傾向まとめ
ChatGPT
リビンマッチやHOME4Uなど、比較的知名度の高い一括査定サービスを幅広く紹介する傾向。複数サービスを併用する提案が多い。
Gemini
イエウール、HOME4U、すまいValueなど主要サービスをバランスよく提示。利用者数や提携会社数などの規模を重視する傾向が見られる。
Grok
イエウールとすまいValueを中心に、主要な一括査定サービスを比較形式で紹介する回答が多い。
Claude
LIFULL HOME’SやSUUMOなど不動産ポータル系サービスの言及が多く、不動産会社ネットワークや情報量を重視する回答傾向。
Perplexity
LIFULL HOME’SやSUUMO売却査定などポータル型サービスを上位に提示。情報量の多い不動産メディア・ポータルを重視する傾向が確認された。
引用数が多かった情報サイトは「不動産競売流通協会(FKR)」、「不動産ジャパン」など
生成AIは、単一の公式情報だけをもとに回答を生成しているわけではなく、複数の中立的な情報サイトや解説メディアを横断的に参照しながら、文脈を組み立てます。
以下は、本計測において、生成AIが回答を構成する際に特に引用頻度が高かった情報サイトです。
不動産競売流通協会(FKR)
不動産売却や市場動向、不動産取引に関する基礎情報を解説する団体サイトであり、不動産売却に関する信頼性の高い情報源として引用されやすい媒体です。
イエカカク不動産コラム
不動産一括査定サービスの比較記事や、不動産売却のノウハウ記事が充実しており、査定サービスの特徴整理やランキングの参考情報として引用されやすいメディアです。
不動産ジャパン
公益社団法人が運営する不動産情報サイトであり、不動産売却の手続きや査定の仕組みなどの基礎情報を提供しています。公的性格の強い情報源として、生成AIの回答構築に利用されるケースが見られました。
まとめ|生成AIから見た「不動産が高く売れる一括査定サービスは?」
今回の計測結果では、イエウール、HOME4U、すまいValue、LIFULL HOME’S が、生成AIの回答において安定して上位に挙げられる一括査定サービスであることが確認されました。
これらのサービスは、複数の生成AIプラットフォームで言及されており、提携不動産会社数や実績、サービスの信頼性などの観点から、AIの知識ベースに広く認識されていると考えられます。
生成AIの回答は、広告や公式サイトの情報だけでなく、比較サイトや不動産コラム、業界団体の情報などを横断的に参照して構成されています。
そのため、従来の広告中心のランキングとは異なり、より中立的な情報源をもとにした評価として参考にすることができます。
今後、不動産売却の情報収集においても、生成AIを活用するユーザーが増えるにつれて、「AIからどのサービスが推薦されているか」という視点が、新しい比較指標として重要になっていくでしょう。


