「投資信託を始めたいけど、どの証券会社を選べばいいのか分からない」そう感じている方は多いのではないでしょうか。
ネットや書籍にはさまざまな情報が溢れていますが、「結局どの証券会社が投資信託に強いのか分からない」「宣伝ではなく客観的な評価が知りたい」という声も少なくありません。
そこで本記事では、生成AI時代の評価指標を可視化するツール SUPER ACT を用いて、
「投資信託に強い証券会社は?」という質問(プロンプト)に対して、生成AIがどの企業名を挙げるのかを調査しました。
広告や主観的な意見ではなく、生成AIがどの証券会社(ブランド)をメンションすべき対象として認識しているのか、その結果を解説します。
計測期間: 2026/1/19-2026/2/11
対象プラットフォーム:
ChatGPT, Gemini, Grok, Claude, Perplexity
SUPER ACTのプロンプト計測について
従来のSEOや広告評価では「検索順位」や「クリック数」が重視されてきましたが、生成AI時代では 「AIにどう認識・推薦されているか」 が、情報収集や意思決定に大きく影響し始めています。
SUPER ACTは、ChatGPT・Gemini・Claude・Grok・Perplexity などの生成AIが、特定の質問に対してどの企業・サービス名を挙げているのかを横断的に計測・分析するツールです。(開発/提供元:株式会社プラッタ)
「投資信託に強い証券会社は?」
このプロンプトは、投資信託を検討しているユーザーが実際に生成AIへ質問しやすい内容を想定したものです。
SUPER ACTでは、この質問に対して 生成AIがどの証券会社名を回答に含めるのかを、複数回・複数プラットフォームで取得し、言及傾向や安定性、文脈を分析しています。
計測結果
メンション順位総合ランキング(プラットフォーム横断)
| 順位 | 企業名 | Toka Index | メンション率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | SBI証券 | 91 | 99% |
| 2位 | 楽天証券 | 88 | 99% |
| 3位 | マネックス証券 | 61 | 76% |
| 4位 | 松井証券 | 46 | 60% |
| 5位 | 大和証券 | 32 | 40% |
| 6位 | 野村証券 | 24 | 28% |
| 7位 | auカブコム証券 | 18 | 24% |
| 8位 | 三菱UFJeスマート証券 | 10 | 14% |

AIのおすすめは「SBI証券」と「楽天証券」が圧倒的シェア
本計測では、SBI証券と楽天証券が拮抗する形で上位を占める結果となり、3位のマネックス証券以下とは明確な差が確認されました。
特に、3位と4位の間、4位以降の順位では、生成AIによる言及頻度・安定性の面で段階的な差が生じています。
SBI証券は、投資信託の取扱本数の多さ、信託報酬の低コスト商品への対応、積立NISA・新NISA制度との親和性の高さなどが、「投資信託に強い」という文脈と強く結びついています。
生成AIにとってSBI証券は、投資信託を検討する際にまず提示する代表的な証券会社というポジションを確立していると言えるでしょう。
楽天証券もSBI証券と同水準で言及されており、楽天ポイント投資や楽天経済圏との連携が、投資信託の積立・長期運用との相性の良さとして評価されている可能性があります。
「初心者でも始めやすい」「積立が簡単」という文脈では、特に安定した言及が確認されました。
一方で、マネックス証券や松井証券も安定的に上位にランクインしており、投資信託の分析ツールや情報提供の充実度が評価要因になっていると考えられます。
大和証券・野村証券といった総合証券も一定の存在感を示していますが、ネット証券勢に比べるとメンション率では差が見られました。
プラットフォーム別ランキングの傾向まとめ
ChatGPT
SBI証券と楽天証券を中心に、ネット証券3強(マネックス証券含む)を安定的に提示。投資信託の取扱本数や低コストファンドへの対応を重視する傾向。
Gemini
SBI証券・楽天証券を僅差で評価。マネックス証券や松井証券も含め、積立投資の利便性を重視した回答構成。
Grok
SBI証券を明確な1位に位置付け、楽天証券が続く構図。コスト面と商品ラインナップの広さを強調。
Claude
野村証券や大和証券など総合証券を高く評価する傾向が見られ、伝統的なブランド力も一定の影響を持つ。
Perplexity
SBI証券・楽天証券を上位にしつつ、松井証券や三菱UFJeスマート証券なども取り上げ、比較的幅広い選択肢を提示。
引用数が多かった情報サイトは「マネーフォワード」、「ダイヤモンドオンライン」など
生成AIは、単一の公式情報だけをもとに回答を生成しているわけではなく、複数の中立的な情報サイトや解説メディアを横断的に参照しながら、文脈を組み立てます。
以下は、本計測において、生成AIが回答を構成する際に特に引用頻度が高かった情報サイトです。
マネーフォワード
家計管理や資産運用の基礎知識、投資信託の選び方、NISA制度の解説記事が充実しており、初心者向けの比較情報源として参照されやすい傾向が見られました。特に「低コストファンド」「積立投資」「長期分散投資」といったテーマにおいて引用頻度が高い傾向があります。
https://moneyforward.com/
ダイヤモンドオンライン
証券会社の比較記事や投資信託ランキング、金融機関の分析記事など、専門性の高いコンテンツを多く掲載。生成AIが「投資信託に強い証券会社」という問いに対して、根拠付けの情報源として参照しているケースが確認されました。
https://diamond.jp/
会社設立のミチシルベ
投資・資産運用関連の解説記事を含み、初心者向けにわかりやすく整理されたコンテンツが特徴。制度説明や証券会社比較の文脈で参照されやすい傾向が見られました。
https://www.soico.jp/no1/
これらのサイトはいずれも、特定企業の公式ページではなく、比較・解説を中心とした第三者的な立場のメディアです。
生成AIはこうした中立的情報源を横断的に参照しながら、「投資信託に強い証券会社」という評価を構築していると考えられます。
まとめ|生成AIから見た「投資信託に強い証券会社は?」
今回の計測結果から、生成AIが「投資信託に強い証券会社は?」という質問に対して、最も安定して上位に挙げるのは SBI証券と楽天証券 であることが明確になりました。
両社は複数のAIプラットフォームで高スコアを獲得しており、投資信託の取扱本数、低コストファンドの充実度、積立NISA・新NISAとの親和性といった要素が、生成AIの知識ベースに強く浸透していると考えられます。
生成AIの回答は、個別の広告や宣伝文句に依存しているわけではありません。
中立的な比較サイトや公開されている商品データ、制度解説、実績情報などを総合的に参照しながら構成されています。これは、生成AIが単なる「人気投票」ではなく、信頼できる情報源を優先して回答を生成している証拠とも言えるでしょう。
ユーザーにとっては、広告偏重の情報よりも客観性の高い参考材料となる可能性があります。
今後、生成AIを活用して金融情報を収集する人がさらに増える中で、証券会社選びの参考指標として「AIからの評価」は、ますます重要視されていくと考えられます。


